一週間前の4月８日（金）、今月からOn The Windのフォトワークショップの
講師を努めて下さるフォトグラファー小島さんと目黒川のほとりにある
カフェ「Huit ユイット」で打ち合わせ。
目黒川の畔の桜並木が大好きな私。ちょうど満開の頃だろうとカメラを担いででかけました。



私にとっての桜のイメージは入学式などの華やかなものではなく、
満開の桜を見ると坂口安吾の「桜の花の満開の下で」や、
「桜の樹の下には屍体が埋まっている」からはじまる梶井基次郎の
「桜の樹の下には」がまず脳裏に浮かびます。

だからなのか、満開の桜よりも盛りを過ぎ、はらはらと
涙のように花びらがこぼれ落ちる桜の樹の下に立っているのが好き。
そのぞっとする美しさの下で鳥肌が立ち、そこに「自分」が立っている事の不思議さに、
目眩すら憶えるのです。

自分とは・・・生きるとは・・・生かすとは・・・。
国とは・・・伝え続けねばならない事とは・・・。

ふりそそぐ桜の花びらの下で、立ち止まり、深呼吸をし、
自分の進むべき道をゆっくりと探して行こうと決心した、2011年春。
　


フォトグラファー小島さんのグループ展が、新宿御苑前のフォトギャラリー「シリウス」で
昨日４月14日（木）〜４月20日（水）まで開催されています。
ご興味のある方は是非お出かけ下さい。
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